従業員のメンタルヘルス対策

会社の従業員の心の健康が損なわれてしまうと、回復まで長期間を要することもあり、従業員自身はもちろん会社にも大きな負担と損失が生じてしまいます。
会社としては、働く人の心の健康が損なわれないように事前に予防対策を講じる必要がある時代になってきています。

従業員の心の健康を損なう大きな要因として、職場環境や職場内のストレスがあげられます。具体的には、過重労働やセクハラ・パワハラです。

過重労働について
厚生労働省では、「過重労働による健康障害を防止するため事業者が講ずべき措置等」を定めています。こちらには、
・時間外・休日労働時間の削減
・年次有給休暇取得促進
・労働時間等の設定の改善
・労働者の健康管理にかかる措置の徹底(健康診断や面談)
などが定められています。

現在の勤務状態(労働時間や業務の量)を確認して、従業員の健康管理上必要な措置をとることが重要です。

セクハラについて

男女雇用機会均等法11条において、

事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されることのないよう 当該労働者からの相談に応じ適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない

と定められています。

セクハラ・パワハラが発生しない環境そして、万が一起きた場合には相談できる体制作りが重要です。

ストレスチェックの実施
労働安全衛生法の改正により、常時50名以上の労働者のいる事業所については、年に1回ストレスチェックを実施することが義務づけられています。

従業員自身が、自分の心の健康の具合を把握し、早めに対応をするメンタルヘルスの不調の予防策として有効です。

(富山を支える会社を弁護士の立場からサポート|浦田法律事務所)