希望退職者募集の進め方

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希望退職者募集の進め方

会社の業績悪化による整理解雇を回避するための方法として、希望退職者の募集をすることが考えられます。もっとも、希望退職者の募集は、会社の規模や会社が置かれている状況などを総合的に見て判断する必要があります。

また、労働組合のある会社では、人員削減を行う場合、事前に労働組合と協議や合意を必要とするというような約款が定められている場合もあります。このようなときには、労働組合に断りなく話を進めていくと、労働協約違反になるので注意が必要です。

一般的には、希望退職者の募集は、下記の事項を決め、社員へ文書での告知や説明会を開催します。

・募集人数
・対象者の範囲
(全社員を対象とするのか、期間雇用者やパート社員のみを対象とするのか、年齢で区切るのかなど)
・募集期間
(2週間や1ヶ月程度の期間を設定します。期間内に定員に満たない場合には、期間の延長なども検討)
・応募者獲得のための優遇措置
(例えば退職一時金や転職の斡旋を行うことなどを検討)

希望退職する者や会社に残る者それぞれが、できる限り納得できる方法を考えて行く必要があります。会社に残った者が会社への不信感を持ち、仕事への意欲が低下してしまうというような状況に陥らないように検討して進めていく必要があるでしょう。

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