問題社員への対応
言われた仕事をしない、上司の指示・命令に反抗する社員に対して
社員には企業の組織の一員として上司の指示や命令に従って、他の社員と共同で業務を遂行する義務があります。
もちろん、部下が上司の指示や命令に対して意見を述べたりすることは自由ですし、議論をすることによりよい状況になることも多々あります。
しかし最終的にどのような見解で行うかは、上司が決定し、部下はそれに従う義務があります。
組織の中で、上司の命令や指示に従わない社員がいて、業務がスムーズに遂行されないといったトラブルを解決するためには、段階を踏んで対応していくことが一般的です。
①口頭注意→②書面での注意→③懲戒処分
①面談
まずは当該社員と面談して、理由を確認してみるといいでしょう。
一時的な感情でこのような問題行動をおこしているのかもしれません。
会社としては、下記の内容を伝えます。
・上司の指示・命令に従わないことは企業の秩序を乱すこととなり困る
・相談もなく勝手に業務を進めてしまうと、会社に思わぬ損害を被る可能性があること
言い方は、会社のカラーや当該社員の性格など考慮してやんわりと伝えた方がいいのか、厳しい口調で伝えた方がいいのかケースバイケースだと思います。
②書面での注意
面談をしても状況が変わらない場合は、業務指示・命令違反について、第三者が見ても事情が把握できるような(5W1Hを記載した)書面を作成し、注意指導といった段階に進めます。
③懲戒処分
それでも全く改善が見られない場合は、軽い懲戒処分から検討していく必要があるでしょう。
問題社員への対応は、他の社員への影響や会社全体のモチベーションにも関わってきます。
問題をこじらせる前に、弁護士へのご相談をお勧めいたします。
(富山を支える会社を弁護士の立場からサポート|浦田法律事務所)